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宝塚記念・GT(1998年7月12日・阪神・芝2200m・良);1番人気(2.8倍)1着

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 上がり 人気 厩舎
13 サイレンススズカ 牡5 58 南井 2.11.9 36.3 橋田
ステイゴールド 牡5 58 熊沢 2.12.0 3/4 35.3 池江
エアグルーヴ 牝6 56 武 豊 2.12.1 クビ 35.1 伊藤雄
ゴーイングスズカ 牡6 58 芹沢 2.12.4 1+3/4 35.6 10 橋田
メジロドーベル 牝5 56 吉田 2.12.4 クビ 35.9 大久保洋
シルクジャスティス 牡5 58 藤田 2.12.4 ハナ 35.1 大久保正
ローゼンカバリー 牡6 58 横山典 2.12.7 1+3/4 35.2 鈴木康
サンライズフラッグ 牡5 58 安田康 2.12.8 1/2 35.8 安田伊
12 テイエムオオアラシ 牡6 58 福永 2.12.9 1/2 36.4 11 二分
10 10 ミッドナイトベット 牡5 58 松永幹 2.13.0 3/4 36.1 長浜
11 メジロブライト 牡5 58 河内 2.13.2 1+1/4 35.9 浅見
12 11 ユーセイトップラン 牡6 58 2.13.9 4 36.7 12 音無
13 ホウエイコスモス 牡8 58 古川吉 2.16.5 大差 39.7 13
単勝 13 280円
複勝 13 170円
4 500円
5 180円
枠連 4-8 880円
馬連 4-13 4590円

←金鯱賞 ↑全レース成績 毎日王冠→

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金鯱賞で圧勝したサイレンススズカは、その勢いそのままに宝塚記念に参戦してきた。主戦の武豊騎手は
エアグルーヴに騎乗することが決まっていたため、鞍上は南井騎手に乗り替わった。2200mそして、右回り
という不安もあったがファンは1番人気に支持した。
「1番人気、1番人気、1番たくさんの人が夢を賭けたサイレンススズカが先頭です。」by杉本アナ
いつものように”ハイペース”で逃げ、4コーナーでは今まで以上に後続を引き付ける。そして、追い出しに
かかるとサイレンススズカは再び加速しステイゴールドに3/4馬身まで詰め寄られるも何とか逃げ切り
ついにGTを勝ち取った。

 


●週刊Gallop レース速報より
 たのむ、誰か、止めてくれ〜5連勝、重賞4連勝でサイレンススズカGT奪取
 NOTHING'S GONNA STOP US NOW。誰もわたしたちを止められない。STARSHIPの「愛が止まらない」が
頭の中に流れている。重賞4連勝はすべてGTホース。JRA競馬のセオリーは力強く守られた。昨年暮れの
香港戦5着以後、今年はバレンタインSの逃走Vから1111を並べ続けて中山記念、中京の小倉大賞典、金鯱賞
そして宝塚記念までサイレンススズカは独走した。ツインターボでもメジロパーマーでもない。単勝1番人気での
5連勝が美しすぎる
。距離はどこまで大丈夫だろうか。熊沢重文のステイゴールドと4分の3馬身差、馬体は
重なった。ともかく、年度代表馬を賭ける秋が始まった。相手は同じSSの4歳スペシャルウィークだろうか。
武豊がキーワードの秋だ。南井克巳はタマモクロス以来のV。日本競馬史に初めて現れた芦毛のチャンピオン
ホースは年度代表馬になっている。前日の雨からは信じられないが、良でタイムは2分11秒9.武豊の
エアグルーヴはプラス首差で3着。

●週刊Gallop ドキュメントより
 現役最強
 これまでの派手さはなかった。だからこそ、この馬の強さがストレートに伝わってきた。直線で他馬の追撃を
受けても、坂を上がって、もうひと伸び。まんまと、という言葉は当てはまらない。年度代表馬も、天皇賞馬も、
そして有馬記念馬も、まったく意に介さない堂々の逃げ切りだった。春のグランプリ、宝塚記念を勝ち取った
サイレンススズカは、今、確かに現役馬の頂点に立った

 「ユタカ君が乗って4連勝してきた馬。やはり、プレッシャーはありましたが、この馬の力を出し切ることだけを
考えました。あくまでも、この馬の行きたいペースで行かせることだけを心がけました。さすがに強いメンバーで、
これまでより差は縮まりましたが、道中で無理に脚を使っていないぶん、最後までがんばってくれましたね。
1番人気にこたえることができて、ホッとしています」
 数々の大舞台を踏んできたベテラン、南井克巳は、"テン乗り"のプレッシャーを、心地よい緊張感に変えて、
栄光のゴールを鮮やかに引き寄せた。外枠からジワジワを先頭に立ち、道中は大きく離すでもなく、マイペース
の逃げ。前走の金鯱賞は1000m通過が58秒1。「向こう正面で、後ろとの間隔を確かめたが、思ったよりも
離れていなかったね」というこの日は58秒6。1ハロンの距離延長を考えれば、理想的なペースだったといえる
だろう。相手の違いが、道中の差の違いだっただけ。それを冷静に見極めて、「掛かっているわけではないし、
後続が来たらまた行けばいい。ずっと平均ペースできて、あと1ハロンのところで追い出せばいいと思っていた」
という南井の落ち着き払った騎乗が、サイレンススズカの持てる力をすべて引き出した
 「何しろ、初めてですから。ほんとうに、うまく乗ってくれました。騎手に上手に乗ってもらわないと、勝てない
わけですからね。指示は出していません。気持ちよく走らせてくれれば、それでいいと思っていましたが、彼も
よく研究してくれていましたからね」
 毎日王冠始動
 デビュー当時からサイレンススズカの素質を高く評価していた橋田満調教師は、南井の好騎乗を称え、そして、
念願のGT奪取に喜びを噛み締める。4歳時の日本ダービー、天皇賞、マイルCSは、そのどれもが結果は
ふるわなかった、「この馬が、ほんとうによくなるのは古馬になってからです」と、あわてずにじっくり育て
上げてきた。ここまでの成長ぶりには、感慨もひとしおだ。
 「直線では後続の馬が来ましたが、脚色がいっぱいいっぱいではなかったから、それほど心配はしていません
でした。スピードを長く持続できるのが、この馬のいいところ。中距離でも、速いペースで行けますから。この
メンバーで勝ったのは、価値があります」
 鍛えに鍛え抜かれたサイレンススズカは、何物にも負けることのない器へと成長を遂げた。わずかな休息の
あと、秋は毎日王冠から、天皇賞Vを目指す。「これで、秋へ向けてのメドが立ちましたね。左回りの方が得意な
馬でもありますしね」と、橋田調教師は自信を深めている。ふだんの調教や、レースぶりで観察していた南井も、
「自分のペースを覚えて、以前よりも、落ち着いて行けるようになったんだろうね」と、ここへきての充実ぶりを
指摘する。課題であった自分自身の葛藤に打ち勝ったサイレンススズカに、もう敵はない。近年では稀に見る
快速の中距離馬
が、その脚質と同じように、競馬界の中心をまっしぐらに突き進む。

●週刊Gallop 柴田政人の宝塚記念観戦記より
 やっぱり、逃げ切った 南井、脳内イメージを忠実に再現
 今年の宝塚記念は、注文どおりの競馬ができたサイレンススズカの独壇場だった
 やっぱり逃げ切ったか、というのが正直な感想だ。やや引っかかり気味で進むメジロドーベルを内に見ながら
ジワッと先頭に立ち、1コーナーに入るまでに逃げの態勢をつくる。そこから徐々に後続を引き離していき、
4コーナーでいったん引きつけてから直線でラストスパート。着差は前走ほどではなく、勝ちタイムもレコードに
及ばなかったが、内容は完勝だった。スタートして一気に先頭を奪うわけではなく、余裕をもって先頭に立ち、
自分の形に持ち込んだのが最大の勝因だろう。南井克巳がスタートしてから400m以上も続く直線を最大限に
利用した。
 武豊で4連勝を飾っている最中での乗り替わりだったが、まったく理想どおりの乗り方を見せてくれた。さすが
ベテラン。頭の中に、馬にさかわらずサイレンススズカの競馬に徹するだけ、というイメージがしっかり刻まれ、
それを忠実に再現した乗り方であり勝ち方であった。
 それにしても、サイレンススズカは香港遠征後から、どんどん強くなっている印象を受ける。レース慣れして
いなかった4歳時と比べ、古馬となって精神力が身についたのが大躍進の要因だろう。


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